★アルバム「in leaf」レビュー★

★“DPRP”より(※原文は英語です)
http://www.dprp.net/reviews/
 私がここまで集めた情報によると、エレクトリックチェアは、14人のミュージシャンで構成されているアンサンブルで、そのメンバー職業は幅広く、福祉従事者、会社経営者、大学院生、保育所の先生、等から成ります。また、年齢層も、20代の若いメンバーから40年もの範囲にわたります。"In Leaf"はエレクトリックチェアのセカンドアルバムで、彼らの2002にリリースされた"Floating"に続きリリースされました。両方のアルバムのオーディオファイルは、前述のSamples Linkで参照できます。
 面白いことに、この録音においてエレクトリックチェアは完全な"アコースティック"で、8人のマンドリンプレーヤー - シマダ・シゲル、トビタ・ヨウコ、ヒシダ・マサアキ、フジタ・ミチオ、クラハシ・ユミコ、チシロ・ケイ、シミズ・アキラ、キクチ・サチコ、また5人のアコースティックギタリスト - ヒロセ・ケンイチ、イワシタ・ミツヒロ、オオノ・モトキ、フジムラ・シュンイチロー、更にゲストのミヤモト・ヒロカズが演奏しています。最後に、彼らには専属作曲家ナイトウ・マサヒコがいます。尚、あまり意味が無いかもしれませんが、上記以外の他の楽器も入っていることに気付きました - アコーディオン、琴、そして、アコースティックベース(間違っているかもしれないけれども、これらの楽器の音に似ていた)。
 そんな変わったラインアップと、そしてメロトロンも使わずに、我々知っているようなプログ音楽にはなりません。"In Leaf"は、西洋の旋律的な構造に、東洋の楽器編成や音色を織り交ぜ、集大成としてまとめられています。結果として、フォーク、ケルト音楽、ブルース、もちろん日本風の味付けの影響による気持ちの良いクロスセクションを感じることが出来ます。決して、音楽は耳障りでなく、少ない演奏者による短い時間での演奏により、楽曲が取り散らかされないようになっています。トラックは、最小限に弾かれる2〜3曲によって変わり、しかし、全体に、素材はきめ細かく旋律的な見事な反響する空間となります。私はどんな比較対象も思い浮かびませんが、しかし、非常に時折、マイク・オールドフィールドを思い浮かべました。

 "In Leaf"は楽しいアルバムで、気持ちの良い返し波を与え、また日々の疲れを穏やかに和らげます。それは軽く、繊細、魅力的で、何百万枚も売れなくても、間違いなくここのレビューワーは良い評価を与えるでしょう。
 

★イタリアのウェブラジオにエレチェの曲が流れました★
イタリアの音楽雑誌Wonderoustoriesが運営するwebラジオ番組ProgWaves(http://www.recradio.it/)の記念すべき第一回目の放送で、エレクトリック・チェアが2曲オンエアされました。日本時間の2007年1/18、05時から90分の番組です。エレクトリック・チェアの曲が流れたのは、番組開始から55分後の7分間程です。
♪放送音源を聴く (約3M)
内容
<ゴングの音>このゴングの音は「東方のプログレ」コーナの開始を告げる音です。今日は日本のプログレを聴きましょう。今日は少々特徴有るグループ「Electric Chair」を聴きましょう〜。「Electric Chair」はマンドリンとギターのアンサンブルで、東京で結成された。結成は1994年で、公式サイトは www.e--c.comです。1994年に様々な年齢、20〜60才までの男女14名で結成された。メンバーは全員アマチュアだが、作曲家のMr.マサヒコ・ナイトウはプロの作曲家で、彼等の為の全てのレパートリーを作曲している。彼等の作品から2006年に出た新しいアルバム「in leaf」から2曲聴きましょう〜。「櫻」と「open planU」です〜。
※「櫻」と「open planU」の間にある短い話はラジオ局の説明です〜。

 

★音場舎の北里義之氏★
 マンドリンといえば,地中海の香りを漂わせる本場イタリアの弦楽アンサンブルというに止まらず,日本の演歌の源流を作った古賀政男が,明治大学在学中にマンドリン倶楽部の創設に参加し,戦前の大衆歌謡を代表する「影を慕いて」や「酒は涙か溜息か」などにモダンな感覚を添えたことで,日本語歌謡の歴史にもその魅力的な響きを刻印する “私たちの楽器” となっている。各地に数多く存在するマンドリン同好会の演目にも,古賀のレパートリーが定番となっているところから,この楽器の奏でる可憐な響きが,私たちの感性の奥深くに住みこんでいることは間違いない。いまもなお強い異国情緒を漂わせながら,なぜか自分の外側からやって来た響きには思えないという,境界的な楽器になっていると言えるだろう。
 マンドリン製作者である “エンジェル嶋田” こと嶋田茂によって1994年にスタートした “エレクトリック・チェア” は,20代から60代まで,幅広い世代の愛好家が集まった現在14人ほどのアマチュア・グループだが,内藤正彦のコンポジションを得ることで,従来の固定的なマンドリンのイメージを大きく越えるような音楽を生み出している。それぞれに仕事を抱えながら活動するメンバーは,出入り自由のコミュニティーを維持する格好になっているが,その音楽内容はすでにアマチュアの域を脱している。地中海の各地域に点在する男たちのトラッド・コーラスに,仕事の後にくつろぎの酒を酌み交わす寄り合いから発展したものが多いことからもうかがわれるように,音楽の種は,もともと生活のどこにでも転がっているものだ。本来の意味で,こうした音楽のあり方こそ,その土地固有の文化の成熟度を証明するバロメーターと言ってもいいだろう。日本にもようやくこうした音楽文化の多様性が育ってきたことに驚き,心から感動してしまう。
 今年の6月6日新譜で,自主レーベルからリリースされた第2弾『イン・リーフ In Leaf』(ELCH-002)は,宮本浩和(g)を特別ゲストに迎え,8人のマンドリン奏者と4人のギター奏者が斬新な音楽を聴かせる好盤だ。弦の響きの素朴な交感で楽しませるタイトル曲「イン・リーフ」や「蕁麻(いらくさ)」,マンドリンのトレモロ奏法を新たな文脈に置いた「眼瞼は閉じられる,遊星たちのしぐさで」「時の天使」,箏ヴォルテックスや箏衛門が演奏する斎藤徹「ストーンアウト」さながらの前衛的な曲群「櫻」「曳舟」,ブルース・フィーリングあふれる軽快な舞曲「プラネタリー・オービット」「チェアマン」,ガムラン風にシンプルなパターンを織り重ねていった「オープン・プラン II」「分水嶺」,ギターのアドリブとマンドリンの組合せが斬新な「ウィンドボーン」,ジャバラ系の楽器やピアニカに持ち替えて演奏された「気球搭乗会」など,全14曲を収録する。難解さと無縁の,親しみやすい平明な演奏のなかで,トラッド音楽を演奏する楽器として長らく固定的なイメージを離れることのなかったマンドリンの新たな可能性に挑戦している。

 
★ドイツの“Ragazzi”より(※原文はドイツ語です)
http://www.ragazzi-music.de/electricchair.html
 8人がマンドリンを、4人がギターを弾いている。ゲストとしてもう1人がアコースティック・ギターを弾いている。このアルバムに収録されている14曲の中に奏者として作曲家は入っていない。 
 エレクトリック・チェアは編成だけでなく、少し変ったバンドである。このバンドが弾いている音楽は、普通(通常)の日本の民族音楽では無い。この内証的雰囲気・感傷的な魔法のような繊細な作品たちは、日本の民族音楽から成長してきたものに違いはないが、同等にその他のアジアの国々・ヨーロッパ・その他の地球上のどこかの国の音楽を背景にしている。アメリカ・ロシア・ヨーロッパの国々、これら全てのそれぞれの民族的な音楽を統括し成長させた、世界市民的なアイデンティティがここには存在する。
 驚く事に作曲家はこの演奏の中に含まれていない。どのようにして彼らはこのCDを創る事が出来たか!?このアンサンブルは他のギター界と一線を隠して比べる事は出来ない。
 多くの曲は歌謡的でメロディーを中心に構成され、世界中から集められた要素によって多彩にちりばめられ、聴きやすく心地良く、まったく嫌味を感じさせない。
 例えば「曳舟」「蕁麻」「気球搭乗会」などはメロディックな音楽を抜けて前衛的な効果を上げ独特な世界を創りあげている。この様なものを私は今まで一度も聴いた事はない。
 メロディー風な曲は悲歌的な様相をして繊細な瞬間を表現し、各楽器がおのおの別の仕事をし驚く事にハーモニィーを多角的、多重的な変化の有るものとしながら、そのモチィーフは数千のバリエーションをも使われてないのにかかわらず輝かしい。
 そしてバンドは職人的な凄い技術で忠実に作曲家の意図を再現し、この曲の雰囲気、調和感を素晴らしい演奏能力で1つ1つの音も繊細に生き々と表現している。1番静かな所でも透明感のある瞬間が生きている そして押し寄せる様な大きな所では、高度な華麗さをさしている。
 もう十分に言った。この音楽は何の偏見もなしに聴かれるならば、天国からもたらされたように美しく・特別な味わい・癒し・喜びになるだろう。
 耳を、五感を研ぎ澄まして、音楽に没頭しなさい!
 
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